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そんな私にとって、母の、そして兄の言葉はひどく辛いものでした。
なぜ、あの時死ねなかったんだろう。
なぜ、いま私は生きてるんだろう。
そんなふうに幾度となく思いました。
だからこそ、私は本当のことを知って欲しいと思うようになったのだと思います。
苦しくて、でも我慢するしかできなかったかつての私を救うために。
でも、その先のことまでは考えていなかった。
知ってもらって、そして私は兄に何をして欲しいんだろう。
何を求めているんだろう。
彼の家庭を壊すこと?
これまでの苦しみを一生かけて償ってもらうこと?
カウンセラーからの問いに答えられなかった私は、考え続けました。
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