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過去の傷について考えることはとても辛く、深夜、一人で声を殺して泣きました。
もう、耐えられない。
眠れない夜を何度か迎えた私は、母に電話をしました。
兄に、この状況を話して欲しい。
改めてそう言うために。
実はこのことは前から母に頼んでいました。
しかし、帰りの遅い兄と話す機会がなかなかないと言われ、保留にされ続けていたのです。
兄夫婦と同居している母ですらそんな感じなので、離れて暮らしている私から直接言うタイミングもありません。
そして、私自身も兄からの反応が怖くて、母に催促できない状態でした。
でも、もしもっと悪い状況になったとしても、せめて今の辛さからは抜け出したい。
その一心で私は今までになく強い口調で母に頼みました。
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