647人が本棚に入れています
本棚に追加
人を妬む気持ちや、人の好意を素直に受け取れない醜い自分が、いやだった。
悲劇のヒロインぶっているって思われたくなかった。
それで余計に明るく、前向きにふるまおうとしていたように思います。
母との電話を終え、私はまた日記を書きました。
そこに書いた気持ちは半分ほんとうで、残り半分は虚勢だったのかもしれません。
『正直、手術は怖いし不安だけど、次に新しい命を迎えるための最初の準備だと思って、頑張ろうと思います。
まだ泣けて泣けて仕方ない状況ですが、妊娠できる体だって教えてくれたこと、少しの間でも母親としての喜びを経験させてくれたことに感謝して、この子は静かに見送ってあげようと思います』
そう締めくくった日記を読み返すと、今でも泣いてしまうので。
最初のコメントを投稿しよう!