不妊治療の道筋

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 HMG-HCG療法の副作用で最も怖いのがOHSS(卵巣過剰刺激症候群)です。  HMGによって卵巣内の卵胞は複数育ちます。  その卵たちが、HCG注射によっていっせいに排卵するわけです。  これらの刺激によって卵巣が腫れてしまうことがあります。  また、卵巣の表面の血管から水分がお腹の中に漏れ出してしまうと、お腹の中に水(腹水)が溜まります。  場合によっては妊婦かと思うほどパンパンにお腹が膨れ上がってしまうこともあるそうです。  特に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方はネックレスサインと呼ばれる、たくさんの小さな卵胞ができます。  そのため、それらが一気に成長することでOHSSになりやすいと言われています。
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