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翌朝。 華は車の中でブラウスの中からスルリとネックレスを取り出して見せた。 「拓、ありがとう。 本当に、大事にする…。 本当に。」 はにかみながらネックレスを見つめる華がやたらと可愛く見えて、幼く見えた。 「そんなに華が喜んでくれるなんて、な。 でも会社で見つからないように頼むな? 社長や山田秘書にみつかると…ウザイ。」 俺がそう言うとクスッと肩をすぼめて笑う華。 「大丈夫。 私だって、拓との秘密が欲しいんだから。 拓。内緒にしとく、ね?」 こそばゆい『秘密』という言葉。 それがまた嬉しかったりする。
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