転生しちゃいました

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広い屋敷の廊下を慌ただしく、多くの人間が行き来していく。 その廊下に面したドアの前、ひと際豪華な服を男が落ちつか無そうにうろうろしていた。 「あぁ、まだだろうか。まだうまれないのか?あぁ、失敗したらどうしよう」 などとぶつぶつ呟いている男の名はアルベルト・フローライト 由緒正しく、このカーライル王国の中でも五大貴族を除けばトップクラスに有力な貴族の当主である。 そんな彼は今人生初の自分の子供の誕生という場面に立ち会っていた。 「あぁ、どうしよう。何か出来ることはないだろうか。う~ん」 普段は勇猛さで知られる彼も不安なのか、周囲の使用人の白い目に気付かずにずっとこの調子なのであった。
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