ゲーマーの異世界転生記

転生しちゃいました

それから5年後・・・

本が大量に並べられている部屋で紙をめくる音が響く。

部屋の中では一人の幼児・・・つまり俺だ・・・が本に囲まれて座っていた。

「これは間違い。これは・・・正しいのか。ふぅ」

俺は読み終わった本を自分の傍らに置いておく。

気がつけば俺の周りには読み終わった本で山が出来ていた。

転生からもう５年、レムと名づけられた俺はその間にすくすくと成長していた。

ではこの空白の５年間は何をしていたかというと、２年で歩行と言語の習得と能力の定着、残りの３年でこの世界の情報収集に努めていた。

あとこれらを行っていた所為で神童などと言われている。

だけど口語は日本語、書き言葉はローマ字、魔法に使われる言葉として漢字、平仮名、片仮名が使われていたので日本育ちの俺としては苦にもならない。

唯一苦労したことといえば筋力が発達しておらず不安定な子供の体で行動することだったが最近はそれも無くなってきた。

それに中身はもう二十過ぎなので神童と言われても結構複雑である。