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この二人は俺の母と最愛の妹だったりする。
「おぉエリスにアリスじゃないか。いつもより早いがおまえ達も朝食か?」
「えぇ、今日はアリスに起こされてしまって」
ぼんやりと我が両親の華やかな会話を眺めていると不意に自分の袖が引かれている。
何だと思ってみるといつの間にか移動していた最愛の妹アリスがこちらを上目遣いに見つめていた。
「どうしたのアリス?」
「えへへ、おにいちゃん!」
「うわっ!?」
優しく問いかけようと体を向けた瞬間、アリスはぴょんっと俺に抱きついてきた。
突然のことに少し体勢が崩れたものの、何とかカバー。
二人一緒に床に倒れ込み頭を打つという最悪の状況だけは回避できた。
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