ありきたりな転生

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別段他人よりも不幸と言うことはなく、両親も健在で、生活費を稼ぐためバイトもしている。 つまりはただの平凡な人間である俺こと桐ヶ谷海斗は土砂降りの中傘を差して外出していた。 理由はそう趣味であるゲームを買いに来ていた。 そしてこの雨の中ゲーム屋を五軒梯子してようやく俺は目的の物を見つけ、即座に購入ホクホク顔で帰宅していた。 「よかった~。売り切れかと思ったよ」 つぶやく俺の手には某国民的狩りゲーが握られていた。 そう今日はそのゲームの発売日だったのである。 そこで俺は並んでは買えず、並んでは買えずを繰り返し、五軒目にてついに手に入れることができた。 苦労した分、その喜びは感慨深い物がある。
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