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そして朝食を食べてから若干の時間が過ぎ、俺は父さんと一緒に家の中庭に居た。
「それじゃあレム約束通り、魔法の使いかたを教えてやるな」
先ほどよりも若干疲れた風に見える父さんが右手を突き出す。
そう呼びに行った時、聞き覚えのあるあえぎ声が聞こえたのも気のせいだし、何故か部屋から出てきた母さんのほほがいつもよりテカテカしていたのも気のせ(ry
「とにかく魔法において一番重要なことは自分の魔力を完璧にコントロールすることだ。よく見てろよ?」
父さんの声と同時に突き出された掌からメラメラとした炎が出現する。
そしてそのまま「はっ!」という父さんの掛け声とともにその炎は一気に巨大化する。
「いいか?この状態は魔力をただ大量にこの炎に注ぎ込んでるんだ。そして次は・・・っ!」
父さんが力むと炎は青色へと変色する。
「これが魔力の質を高めながら注いだ結果だ。当然威力に違いが出てくる。見てろよ?」
父さんは炎を一端もとの状態に戻すと、左手で地面を触った。
すると地面から人型の物体が生えてくる。父さんはそれを目掛けて右手の炎を放った。
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