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「それじゃあ早速やっていこう。気持悪くなるかもしれないが我慢するんだぞ?」
そういって父さんは俺の頭に手を置く。
そしてその手から俺の体に生暖かい物が流れ込んでくるのを感じた。
ぐっ!確かに何か異物が入り込んでいくような感覚が気持ち悪い。
同時にこの生暖かいものを追い出そうとするもう一つの生暖かい流れを感じた。
なるほどこれが魔力か・・・
魔力が感じ取られた所で、後はこの気持ちの悪い流れを何とかしよう。
なので俺は流れ込んでくる父さんの魔力を自身の魔力と絡めることで同じ流れに変える。
「うぉっ!?」
父さんが何か変な声を上げるが気にしない。
今は魔力の制御に全力を注ぐ。
正直、出来るかどうか分からなかったが、いざやろうとするとイメージするだけで簡単に出来た。
おそらくこれは神様がつけてくれた特典なのだろう。これは正直ありがたい。
結局この作業は父さんの手から流れ込んでくる魔力が途切れるまで続いた。
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