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流れ込んでくる魔力が途絶えたので上を見てみると息も絶え絶えで汗をだらだらとかいている父さんの姿があった。
「ちょっ!?と、父さんどうしたの?」
「いや魔力が尽きかけてな。それより魔力は感じ取れたのか?一向に弾かれる気配が無かったんだが」
「え?あれって体内に同化させるんじゃないの?」
「え?」
「え?」
・・・・空気が凍った。
「はぁ・・・やっぱりお前は天才なのかもな」
ぼりぼりと後頭部をかきながら父さん。
本来は進入してくる魔力に対して体が自然と拒絶することで魔力の流れや出し方を感じるという効率のいいやり方だったらしいのだがそこを俺は数段飛ばして体内の魔力を操り、他人の魔力すらも受け入れるということをやってしまったらしい。
この行為は最終的には魔力が枯渇した際に、ありとあらゆる場所から魔力を補給できるという。
つまり魔力が無限に存在するというわけなんだけど、そんな真似が出来るのは魔法を極めた賢者と呼ばれる集団だけ。
俺が出来たのは父親という極めて似通った魔力の持ち主が行っていたためらしい。まぁそれでもすごいらしいのだけど。
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