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「一時はどうなることかと思ったが無事買えたんだ。良しとしよう」
そうとにかく今日はついてなかった。
一店目は夜明け前から並んだはずなのに既に数百人が並び、ちょうど俺の前で完売となった。
二店目、三店目、四店目と同じようなことが続き、たまたま見つけた寂れたゲームショップで何とか買うことができた。
そんなに苦労するなら最初から予約しとけばいいのにって声が聞こえるが、そんなのは俺から言わせれば美学がない。
欲しいゲームは並んで買ってこそその価値が上がる。俺はそう考えている。
現にこのゲームからは後光が差しているように見える。
「あ~もう我慢できない!」
見ていたら我慢が出来なくなった俺はビニールの膜を取り去り、ディスクを取り出し、セットをし電源を入れる。
すると
「お?何だ?」
ゲーム機からまばゆい光が溢れ俺は目を閉じる。
やがて光が収まり、目を開けると目の前にはダンプカー
ドンッ!という衝撃を受け俺は意識を失った。
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