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―side ???―
「今から数日後に四大貴族、王族の盛大なパーティーがあることがわかった」
じめじめとした洞窟のある空間で蝋燭に照らされながら影は言った。
その場には数十人の人間が居り、そのいずれもフードを深くかぶり性別もはっきりしなかった。
人間達は影からの報告に歓声をあげる。
どうやら声からすると全員男らしい。
「そう皆が分かっている通りこれは俺達にとってチャンスだ。あの腐った貴族体制を打ち壊し、この国に新たな風を吹き込むための。関係のない四大貴族や王族には悪いが俺達の志の犠牲となって貰おう」
影の言葉に男達は雄たけびをあげる。
「では各員武装や準備を怠るなよ」
影の言葉で男達は散り散りになって準備を始める。
「くくくく。ここから私の覇道は始まるのだ。まずは私を見下したあいつ等からだ。覚悟するがいい」
影はそう呟くとふっと消えた。
その場には男達の怒鳴り声と慌ただしい足音が響いていた。
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