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その頃エリス達は・・・・
「ふふっ。レムったらあんなにはしゃいで。そんなに海が気に入ったのかしら」
砂浜ではしゃいでいる自らの子供達を眺めながらのんびりとしていた。
「ここの海は世界最高の海と言っていいぐらいだからな。あんなに喜ばれると連れてきた甲斐があるよ」
「アリスもレムにずっとくっついて・・・本当に仲のいい兄妹ね」
波打ち際で走り回る二人を見て、エリスは微笑をこぼす。
「あぁ、そうだな。私は少しあの子達と一緒に泳いでくるよ。お前はどうする?」
「ここでもう少しあの子達を見ながらのんびりさせてもらいます」
「そうか。では行ってくる。何かあれば直ぐ呼んでくれ」
そう言うとアルベルトは服を脱ぎ、レム達のところへ走っていく。
「レム、アリスお父さんとも遊ぼうじゃないか!」
「ふふっ、あの人ったらまるで子供みたい」
日ごろの重圧から開放され、子供達とまるで大きな子供みたいな夫を見つめてエリスは笑う。
そうして旅行一日目の時間は過ぎていった。
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