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「どうぞ」
椅子に座った俺たちに青髪の少女から紅茶が渡される。
どうやら彼女が紅茶を入れているらしい。
俺はカップを手に取り口に付ける。
お茶の葉がいいのもあるのだろうが入れる人の腕がいいのかしっかりと紅茶の香りが出ていてとてもおいしい。
「おいしいです」
素直に青髪の少女に告げる。青髪の少女は嬉しそうに笑い、
「ありがとう」
そして照れ隠しなのか自分も紅茶を口にする。
「ん・・・あげる。食べて」
そんな様子を見ていると、俺の右手の服の裾が引っ張られる。
その方を見ると茶色の髪の少女が俺たちにお菓子を差し出してくれていた。
「ありがとうございます」
そのお菓子は小さなマフィンのようなもので中にはドライフルーツが散りばめられており、紅茶とよく合う。
市販のものなのだろうか、もしそうなら店の名前を教えて欲しい。
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