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「何か馴染めたようだし自己紹介といこうか。俺はさっきも言ったと思うけどクラウド・フレイム」
「私はアイナ・ウインディアよ」
緑髪の少女がニコリともせずに言う。
「僕は偉大なる五大貴族ダークス家の次期当主ハルト・ダークス様だ」
嫌な態度の金髪の少年がふんぞり返って言う。
もうそのまま倒れてしまえばいいとそんなことを考えてしまう。
「私はミリア・アクオと申します。よろしくお願いしますねレムさん、アリスさん」
「私は・・・レイ・ロックライン。二人とも・・・よろしく」
そんな黒い考えは隠して、にこやかに友好的な茶髪と青髪の二人に会釈を返す。
「いつもはこの面子にシャルロットが入って遊んでるんだ」
クラウドの言葉を聞きながら改めてこのテラスにいる面子を眺める。
今はいないが王女様そして高貴な五大貴族の子供達、国家転覆を企むような犯罪組織の連中からすれば正に宝の山ような場所だろう。
幸い警備は厳重なようだがもし何らかの理由で警備が手薄になったとき、果たして襲い掛かってくる敵から無事に逃げ切れるのか少し不安に思った。
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