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その後メイさんが追加で持ってきてくれたお菓子(これが店ではなくメイさんの手作りだったらしい)をのんびりと堪能していると、
「皆さ~ん、お待たせしました~」
銀髪のふわふわした髪を乱しながら一人の少女が息を切らしてこちらに駆けてくる。
「お、シャル、遅かったじゃないか」
クラウドが親しげにその少女に話しかけているのを見ると、どうやらこの子がシャルロットらしい。
「すみません、課題の方で終わるのが時間が掛かってしまって・・・ってそちらのお二人は?」
息を整えながらシャルロットがこちらを不思議そうに見ている。
俺はまだお菓子を食べていたアリスを一緒に立たせ、
「ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません王女様。僕はレム・フローライト、こちらは妹のアリス。以後お見知りおきを」
一緒に頭を下げる。
「わわっ!ご丁寧にありがとうございます。私はシャルロット・カーライル。皆はシャルって呼んでます。あなたも王女なんて事は気にせずにシャルって呼んでくださいね。あと敬語もやめてくださいね?」
わたわたと慌てながら頭を下げてくるシャル。
いちいち動作がかわいらしい子だなぁと少し和んだ。
ただ隣にいたアリスが無言で抓ってきたので気分を引き締める。
「わかりまし・・・いやわかったよ、シャルこれからよろしく」
敬語を使おうとしたらシャルに無言で睨まれたので慌てて変える。
王女様の言うことは絶対なんだよなぁ。
だからねアリス、こっそりと無言で抓るのやめてくれないかな?お兄ちゃんかなり痛いんだ。
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