ゲーマーの異世界転生記

ありきたりな転生

俺は迷わずその手を掴む。

「それじゃあ手打ちの握手」

少女は俺の手を握る

少女の手は今まで握ってきたどの女の人の手より暖かく、柔らかかった。そしてどこか安心させてくれた。

「じゃあ話しを戻すね・・・」

少女の話しを入れて貰ったお茶を飲みながら聞く。

少女の話しを纏めると、ここは現世と死者の世界の狭間の空間らしく、やはり俺はあの事故で死んでいたようだ。

ただ俺には異世界の守護者たる素養があったらしく、こうしてこの空間に連れてこられたらしい。

正直信じがたい話しなのだが現に異世界うんぬんはともかく、この不思議空間に俺は存在している。

そして目の前の少女の顔が真剣で嘘を言っている風には見えなかった。