ある日のあの町

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「ツクヨミが!」 どんどん小さくなっていくツクヨミが大小様々な光に包み込まれていった。 「駄目だ、本隊と連絡が取れない」 「今は火星に向かう事だけを考えて!もうすぐ友軍の艦隊がいるはずです」 「すみませんね、とんだゴタゴタに巻き込んでしまって……」 パイロットが申し訳なさそうに後ろを振り向いた。 「いえ……私達のせいですから……」 その時のジークは訳も分からずただ首を傾げていた。レミーはどうしたのかなと考えているとパイロットと目があった。 「お母様と似て優しくて綺麗な目ですね」 「そう……ですね」 マリアの表情は一瞬暗くなったが無理やり笑顔を作った。 時同じくして、ツクヨミは地球軍により崩壊した。
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