1人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「そういえば、ミチカ。このところ森の竜達がひどく騒いでいるけれど、何かあったの?」
母の元へ向かう途中、思い出したように後ろを歩くミチカにエレナは問うた。その声に前を歩くシェラも振り返る。
ミチカははっとしたように、けれどすぐに元の微笑に戻し、答えた。
「そうですわね。原因は分からないけれど異界の空気が流れ込んでいるみたいですわ。…詳しい事はお母様からお聞き下さいませ。」
「…異界の空気…?闇か…」
「けれど、闇の世界は剣によって完全に封じられている筈だわ。何故急に?」
「…姉上、少し急ぎましょう」
「あ、シェラ待って!!」
最初のコメントを投稿しよう!