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今、部屋には8人いる。
既に始まっているゲーム。
「何をすればいいんだ」
この部屋に8人が連れて来られてから30分位経ち、ずっと守られてた沈黙が竹下 忍によって破られた。
部屋の大きさは10畳くらいあり、冷蔵庫、食器、ソファー、時計、風呂、トイレ、寝袋。と、ある程度は生活出来るようになっている。
そして、出入り口は一つ。
鍵のかかっているドアだけ。
こんな部屋にゲームのルールも教えられずに、何を争うのかも聞かされずに、見ず知らずの人と一緒に、連れて来られただけ。
そんな中、何をすればいいのかわからない。
それは竹下だけではなく、他の7人も同じだった。
「とりあえず飲み物でも飲みになりますか?」
一文字 夏由が冷蔵庫を開けて言った。
「まだルールもわからんし そんな黙っててもしゃーないしな」
石沢 尋夢もソファーから立ち上がり食器棚の方へ行き、8人分のコップを出して「ほいっ」と一文字へと渡した。
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