† 姫柳 × 匡 × 湊 †

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  「……他の先輩方には言わないでいただきたいです」 「大丈夫、言わないよ」 匡先輩はにこりと微笑んで、そう言いました。 その笑顔に何の根拠もないんですが、何故か信用してしまいます。 まぁ、匡先輩は人として素晴らしい方なので、当然といえば当然なのかもしれませんが。 「ありがとうございます。それに、勉強も教えてもらいましたし、何かお礼させて下さい。私に出来ることなら、何でもしますよ」 私に出来ることなんて少ないですけど。 多分、私に気を遣って、先輩は少し考えこんでいるようです。 「うーん……じゃあ、僕の質問に答えてくれる?」 これは予想外の頼みごとです。 「構いませんけど、そんなことでいいんですか?」  
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