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空はどこまでも果てしなく澄みきった青が続いていた。 僕が初めて特等席のあるこの広場を訪れたときと同じような空だ。 いくつかの真っ白い綿飴のような雲が、風に乗ってゆっくりと流れていく。 それはときどき形を変えながら、それでもその存在を失うことなく、ゆっくりと流れていた。 相変わらず、僕の周りに猫はいない。 何度か辺りを見回してみたのだけれど、その気配すら感じとることができない。 もしかしたら、こっそりと茂みの陰からこちらを見ているかもしれないと思い、何度も振り返るけれど、やはりそこに猫の姿はなかった。 僕はもう一度、空を見上げた。 やはり子供の頃に見た空はもっと濃い青だったような気がする。 海のように純粋に濃い青がどこまでも続いていたような気がする。 僕は目を閉じて、子供の頃に見た空を脳裏に思い浮かべた。
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