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ほどよい陽気の春の昼下がりは、昼寝をするのにはちょうどよかった。
ミケは特等席に座ってぼんやりと空を見上げていた。
どこまでも果てしなく青が続いている。
濃い青だ。
特等席を取り囲むようにして、他の猫達が群れていた。
猫達は思い思いに伸びをしたり、昼寝をしたり、ごろごろと転がったりしていた。
そこに集まっていた猫のほとんどは黒猫だった。
黒猫の他には、数匹の白猫と茶トラの猫がいたけれど、三毛猫はミケだけだった。
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