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「何と言えばいいのかねえ」 ミケはそう言って、少し考えてから言葉を続けた。 「つまり、感じるということだよ。あの人間は色んなものを素直に感じとることができるような気がしたのさ。あたしたちと同じようにね。もっとも、人間には違いないのだから、あたしたちと全く同じようにとはいかないだろうさ。だけど、他の人間達に比べれば、ずっとあたしたちに近いだろうね」 「ふん。俺にはそんなふうには思えなかったのだがな」 「まあ、いいじゃないか。少なくともあの人間があたしたちに危害を加えることはないよ」 ミケはそう言うと、もう一度空を見上げた。 空は先程までと変わらず、どこまでも青が続いていた。 なぜそんなに空が青いのか、そんなことがミケにわかるはずもなかったけれど、それは彼女にとってどうだっていいことだった。 空は青いものなのだ。 その事実をありのままに受け入れて、そのままに感じとれば、それでいいのだ。 理由など必要はない。
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