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僕はメニューを開いた。
そこには特に変わり映えのしないメニューが、写真付きでずらりと並んでいる。
僕はその中から、食べられそうなものを選ぶ。
不味くてとても食べることができなさそうなものを消去法で削っていくのだ。
そうして残ったのは、スパゲッティ・カルボナーラとチキンサラダと、コーンスープだけだった。
僕はそれらを頼むことにした。
それから向かいに座ってメニューを眺めている夏子に、注文するものが決まったかどうか確認をとる。
彼女は、「決まったわよ」と答えた。
僕はウェイトレスに言われたとおりに、呼出しボタンを押した。
すると店内にピンポーンというチャイム音が鳴り響いて、掲示板に僕達が座っている席の番号が点灯する。
先程と同じウェイトレスがそれを確認して、先程と同じ微笑を浮かべて僕達の席にやってきた。
僕達はそれぞれの食べたいものをウェイトレスに伝えた。
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