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そして、二匹の猫は自分達の進むべき方向に向かって最初の一歩を踏み出した。 お互いに背を向けて走りだす。 二匹の距離は見る見るうちに広がっていった。 おそらく、ミケとネグロが再び会うことはないだろう。 だけど、彼女たちにとって、それは自然の流れに身を任せているだけの話であって、それ以上でもそれ以下でもない。 再び会うことがあるとすれば、それも自然の流れの中での話なのだ。
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