08

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それから数日経って、僕は大学で夏子に出会った。 何となくではあるが、夏子は疲れた顔をしているように見えた。 理由はわからないけれど、夏子は何度もため息を繰り返していた。 僕は僕で、前日に徹夜をしてしまったせいで、目は真っ赤に充血して、足元も定まらず、まるで酔っぱらいのような足取りで歩いていた。 夏子は僕の姿を確認すると、慌てた様子で駆け寄ってきた。 「ねえ、進藤君、あの曲って一体何なのよ?」 夏子は僕を睨み付けるようにして言った。 僕はてっきり、あまりにも下らない曲だったから夏子が怒っているのだと思った。 だから僕はちゃんと忠告しておいたのにと、僕は心の中で呟いてから、「ごめん、あまりの下らなさに怒っているんだよね」と言った。 だけど夏子は首がもげてしまうのではないかと思えるほど強く首を左右に振った。
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