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それから僕は夏子を自転車の後ろに乗せて、彼女の家に向かった。 僕はそれまで彼女の家には行ったことがなかったので、彼女が一人暮らしをしているのか、家族とともに住んでいるのか知らなかった。 途中で気になって訊いてみた。 もしも家族と一緒に住んでいるのであれば、何となく彼女の家に行くのは気がひけたからだ。 だけど、彼女は一人暮らしをしているということだった。 だから僕は少し安心して、自転車のスピードを上げた。
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