第壱話 始まりの雪

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私は、鳥の囀りで目を覚ました。 夜「…。」 ?「気がついたかい?」 私の目の前に知らないおじさんが座っていた。 夜「…?」 ?「喋れないのかい?私は、末長重道(すえながしげみち)。君の名前はあるのかい?今、紙と筆を用意するから。」 夜「…喋れる。」 私は、まだ状況が分からず、頭が回らなかった。 重「よかった。喋れないかと思ったよ。君の名前は歳は?」 夜「千夜…影宮千夜。八歳」 重「千夜ちゃんかい。いい名前だ。君は、昨日雪山に居たところを助けられたんだよ。三人の男の人に。」 重道の話によると、昨日私を助けてくれた人は、私が一人雪山にいて浪士に斬られそうになってたところを助けて、この町まで連れてきてくれたらしい。 重「千夜ちゃん、君はどうしてあんな、雪山に居たんだい?」 夜「覚えて…なぃ。気づいたらいた…。雪のなかに。」 本当の事だ…。気づいたら私は雪山の中にいた。 重「記憶がないんだね…?仕方ない行く宛もないようだし、どうだい?私と一緒に暮らさないかい?私も一人だ君が居てくれれば私も嬉しいよ。」 夜「おじさんがいいなら…。」 重「いいとも!よろしくね千夜ちゃん。」 こうして、私は、江戸の重道の家で暮らすことになった。
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