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重道と暮らしてから、十年もの年月が流れた。
そして、私は十八になった。
夜「父様、したくできました。」
重「やっぱり、行くのかい?まだ、ここにいても…」
夜「もう、決めたことだよ。私は、幼少の記憶を取り戻す旅にでる。危険な事もあるだろうけど…。父様から刀を習ったから大丈夫。今では、道場の皆より強いんだよ。」
重「…。わかった。体には気をつけるんだよ。」
夜「ありがとう。行ってきます。」
私は、自分の記憶…幼少の時の記憶がない。あの時、どうして私はあんな雪山にいたのか…。
それを知るために私は、旅に出ることを決心した。
だが、最初にどこに行ったらいいか見当もつかない…。
途方にくれているとき、一人の老婆が話しかけてきた。
老「お主…まさか…。影宮の…」
夜「!!。おばあさん私の事知ってるんですか!?」
老「…。お主、やはり影宮のものか…。」
夜「おばあさん、私の事を知ってるなら教えてください!!」
老「教える事は、できん…。だが京都へお行き…。なにか解ると思うぞ。」
夜「ありがとうおばあ…!!」
お礼を言おうと振り返ったがおばあさんの姿はもうなかった。
(なんだったんだろ、あのおばあさん)
そして、私は京都にむかった。
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