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大和が発した言葉に、彼女の顔はパアッと明るくなった。
「そう!」
間髪入れずに、担任の咳ばらいが聞こえた。
大和と奈知は軽く会釈した。
「佐藤は昔ここに住んでたみたいだから、大黒のように知り合いがいる。それに、3年という高校生活最後に転校してきた不安もあると思うから、みんな仲良くしてやってくれ」
生徒は担任の長い話を半分は聞いていない様子だった。
「どうしたんだよ」
朝のHRは終わり、奈知が話し掛けてきた。
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