第一章・一節 イレイザーズ

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「アルーラに届け物をな」 「ああ、薬草か。 なんかあったら知らせてくれ、俺はここで寝てるからよ」 「おう。行くぞ、嶐羅」 『おう! 兄貴』 スライは薬草を採るべくパルクオラ山へと向かった。 … …パルクオラ山 … 「ふぅ、着いたか」 スライの周りには鬱蒼と生い茂る草木達が生え、幻想的な緑が広がっていた。 「嶐羅、疲れたろ。 休んでもいいぞ」 『…そうさせてもらうよ。 兄貴、またな』 嶐羅はそう言うと大気に消えていった。
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