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「さて、さっさと用事を済ますか……
えぇと確か…山の半ばに生えてたよな」
スライが探しているのは「トリース草」という薬草である。
「お主…ここを登るのか?」
スライが山を登ろうとすると突然見知らぬ老人が尋ねて来た。
「ああそうだ」
「ここを登るんだったら気をつけるんだな……
この山には天狗が出るんでな……」
老人はそう言い残すと静かに去って行った。
「…天狗……か。
おもしれぇ、確かめてやるか」
スライは天狗に会えるかもという期待に胸を膨らませつつ、薬草を採りに山へと登る。
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