第一章・一節 イレイザーズ

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「ここは社さんの縄張りだ。 よそ者はただじゃ通せねぇ」 スライはちょっと溜め息をつく。 「争い事はしたくないんだけと聞いてくれそうもねぇな」 スライは拳に火を纏わせ、素早く二人の腹部を殴った。 「…っぐ…早…っ……」 鈍い音が聞こえ、二人は倒れる。 「ちっ、遅くなっちまった。 天狗を見るのは今度にしよう」 スライは二人を近くの木の下に運ぶと、嶐羅を呼んだ。 「嶐羅、物は採った。 ギルドに向かうぞ」 スライはパルクオラ山を後にし、ギルドへと向かった。
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