第一章・一節 イレイザーズ

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「ごめん、ついうっかりしてて」 「いや、いいよ。 気にすんな」 スライは小さくはにかんで言った。 「あの…さ、なんで突然?」 アルーラは白い肌を少し赤くして尋ねる。 「ああ、お前にこれを渡そうと思ってな」 懐を探り、スライはアルーラにトリース草をそっと手渡す。 「これ…は?」 「トリース草って言う薬草だ。 怪我に良く効く」 「わざわざありがとう」 「まぁ無理はすんな。 大人しくしてればすぐ治るんだからよ」 「うん……」
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