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…パルクオラ山・頂上
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不気味なほどに静まり返った森。
少数の男達が集まり、何かを話している。
「……何?
…炎を操る奴にやられただと?」
男は二つの刀を背負い、左目に眼帯をしている。
この集団をまとめているらしい。
男は威風堂々と街の方を眺めながら答えると素早く刀を抜き、近くにあった木を切り倒した。
「はい!
確かに炎を使ってました!」
「間違いありません!
俺もこの目で見ました!」
二人組はそう言うと焼け焦げたあとがあるジャケットを見せた。
どうやらこの二人はスライに気絶させられた二人らしい。
「…そうか…ならば探し出して俺の目の前に連れて来い!」
男は刀を鞘にしまい、二人組に言い放つ。
「分かりました!」
二人組はすかさず山を降り、その男を探しに行った。
(……炎を使う奴ならば俺は何としても倒さなくてはならない…
何としても……)
…
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