第一章・一節 イレイザーズ

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… …パルクオラ山・頂上 … 不気味なほどに静まり返った森。 少数の男達が集まり、何かを話している。 「……何? …炎を操る奴にやられただと?」 男は二つの刀を背負い、左目に眼帯をしている。 この集団をまとめているらしい。 男は威風堂々と街の方を眺めながら答えると素早く刀を抜き、近くにあった木を切り倒した。 「はい! 確かに炎を使ってました!」 「間違いありません! 俺もこの目で見ました!」 二人組はそう言うと焼け焦げたあとがあるジャケットを見せた。 どうやらこの二人はスライに気絶させられた二人らしい。 「…そうか…ならば探し出して俺の目の前に連れて来い!」 男は刀を鞘にしまい、二人組に言い放つ。 「分かりました!」 二人組はすかさず山を降り、その男を探しに行った。 (……炎を使う奴ならば俺は何としても倒さなくてはならない… 何としても……) …
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