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…
山奥の小屋…ここは昔から人を喰らう鬼や天狗や妖怪が住みつくと呼ばれ…付近の人間は近づくことすらしない。
「…来やがったな」
小屋の切り株に胡座をかいている男がいた。
男の目先には山道があり人影が見えた。
「今日はどうした?」
人影は山道から小屋の付近まで来た、人影は少年だった。
「なんでもねえよ……」
乱れた髪型、鋭い目つき、左目の眼帯と気の弱い子供ならば道を退く風貌だった。
「また喧嘩だろう…大方近所のガキを絞めて来た…図星だろ」
男はからかうように言った。
「いいだろ、別に……」
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