第一章・二節 鬼の化身

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… 山奥の小屋…ここは昔から人を喰らう鬼や天狗や妖怪が住みつくと呼ばれ…付近の人間は近づくことすらしない。 「…来やがったな」 小屋の切り株に胡座をかいている男がいた。 男の目先には山道があり人影が見えた。 「今日はどうした?」 人影は山道から小屋の付近まで来た、人影は少年だった。 「なんでもねえよ……」 乱れた髪型、鋭い目つき、左目の眼帯と気の弱い子供ならば道を退く風貌だった。 「また喧嘩だろう…大方近所のガキを絞めて来た…図星だろ」 男はからかうように言った。 「いいだろ、別に……」
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