第一章・二節 鬼の化身

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「だが社…加減って門がお前にゃあないのか? ん?」 社はふてくされたように口を開かない。 「まあよい…さて昨日教えた流月(りゅうづき)の型は覚えたか?」 それを聞くと社はパッと顔色を変える。 「ああ、オッサンのおかげで完璧に覚えたよ、それでアイツらのめしたんだよ」 社は得意気になって言う。 「当たり前だ!この流が教える技に負けはあるまい!」 流はさらに得意気になる。 「でも今更ながらありがとよ… 俺をここまで育ててくれたうえに技まで教えてくれて」 社は少しうつむいて言う。
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