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社は頷くと刀と袋を抱え飛び出した。
走る社を見送ると流は奥から刀を取り出した。
「さてと…ゼルも酷い男だ……」
流が振り向くと黒いコートとサングラスを身に纏うスキンヘッドの男が立っていた。
「ゼルの使いっぱしりか?
裏世界の処刑人に狙われるとは光栄だな」
流がフラフラと歩きながら抜き身の体制に入る。
「俺は争う気は無い、貴方が我等に手を貸すならば一切の手を加えるな…と」
黒い男は立ち尽くしながら言う。
「出来れば隠居生活を送りたい身だが…万が一嫌だと言ったら?」
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