第一章・二節 鬼の化身

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流の問いに黒い男はコートから警棒が鎖で纏まったようなものを出した、それを振ると一瞬で関節が纏まり黒塗りの長い棒になった。 「これが答えだ、貴方に選択肢はない」 「ふむ…面白い男だな…俺に選択肢がないと…」 流は一瞬で間合いを詰め居合い斬りを放つ、黒い男は棒で受け止め横に振るう。 「かなりの腕だな…」 「貴方こそ…」 二人の攻防は互角だった。 一方山奥では社がサクを探していた。 「おっ、たくさんあるな」 社は袋に詰め始めた。 「オッサン、サクをどうするつもりだろう?」
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