「モノ」が「ヒト」に!?

3/5
前へ
/12ページ
次へ
明日香「…ふーん、なるほど。広樹が家に帰って来たら広樹のベッドの上に寝ていたのね」 広樹「あ、ああ…そう」 明日香「では…次はあなた。さっき聞かなったけど、あなたは一体誰かしら?」 ??「私は、広樹のギターですよ!」 広樹「……」 ………何? 今何とおっしゃいましたか? 広樹「え、えと…すいません、もう一度…」 ??「だから、私は広樹のギターです!」 ………。 広樹「何ぃ!!??」 思わずソファからずり落ちる。 俗に言うずっこけるだな。 麻耶「あ、あなたってお兄ちゃんのギターなの!?」 ??「はい!そうです!」 広樹「そ、そう言われても…正直言って信じられないんですけども…」 だってギターが人にだぞ? 普通に考えてみればおかしすぎるだろ!? ??「うーっ、まだ信じて貰えないですか?ならこれです!」 すると俺のギターであろう女の子は髪に止めていた小さい髪飾りを取り、見せて来る。 広樹「こ、これは…ま、間違いない。俺がギターに付けていた木製の髪止めだ…」 昔何も付ける物も無く、中学校の頃に俺が作った物だ。 裏にはちゃんと「高瀬広樹」って名前が彫られてる。 間違いなく俺の字だ。 広樹「…て事は…本当に…?」
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加