神様×高校生

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「ただいま」 「うん。お帰り」  始めまして皆様方、俺の名前は愛川 彼方(アイカワ カナタ)です。  現在、高校二年生。一人暮らし中です。 「あれ?  俺、一人暮らしだよな」  さっき誰かの声がしたような気がする。気のせいだろうか?  俺は一部屋しかない部屋にいくとキッチンに立った。 「今日の晩御飯は……」 「豚の角煮が食べたい」  俺は後ろを振り返る。  明らかにおかしいのに、そこには誰もいない。  ただ、女性の声が聞こえたような気がする。 「マジかよ。幻聴とかマジ勘弁だぜ。  欲求不満なのか?」  そういえば、最近やってない。  それよりも豚の角煮はねぇだろう。  手間がかかるし、そもそも今日の晩御飯に買ったものはネギトロである。  必然的にご飯にかけて食べるネギトロ丼しか作れないわけで、角煮は確実に無理なのだ。  そもそも、確認のためにいった筈なのに……。  なんで、答えるかな。 「って、とっとと出てきやがれ!」
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