序章

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「ふぅ…やっと着いた」 少年は家の扉を開け 「ただいま!母さんちょっと来て!」 少年の声を聞き、母らしき人が来る。 「お帰り竜大。…どうしたの?…その子は?」 竜大と呼ばれた少年は少女を背中から降ろし、雪を払いながら 竜大 「雪の上で倒れてたんだ」 「そう。ならまずは体を温めないと…早く寝かせてあげなさい」 母はそう言い残し、どこかへ行ってしまった。 竜大 「……どこに寝かせれば……」 竜大は考えた挙げ句… 竜大 「取り敢えず僕の部屋に…」 竜大は再び少女をおんぶし、自分の部屋へと歩き出した。 自分の部屋に着き、少女を寝かせ、布団をかける。 竜大 「一体誰なんだろう…何であんなところに…」 ガチャ 竜大の母が暖かそうな服を持ってきた。 「竜大、ちょっと部屋から出てなさい。着替えないと風邪ひいちゃうから」 竜大 「分かった」 竜大はそう言うて部屋から出ようとドアを開けた瞬間 「女の子が家に来ただとー!?どんな子なハバクシャー!」 目をキラキラさせながら部屋に入ってきそうになった父を母が殴り飛ばし、父は壁に激突した。 竜大 「さすが母さん…」 「俊夜…次入って来たら…消すわよ?」 俊夜 「すみませんでした!」 (((・・;) 父は慌てて逃げ出した。 この家は恐妻のようだ… 竜大が部屋を出て、数分後「入って来ていいわよ」の声を聞き、部屋に入ると… 服を着替え終えた少女はスヤスヤと寝息をたて、眠っていた。 竜大 「ありがとう。母さん」 「しっかり見といてあげるのよ。目を覚ましたら教えなさい」 竜大 「はい」 母が部屋を出ていった後、竜大は少女の隣に座る。 少しの間、竜大は少女に目を奪われていた。 しかし、ここまで運んで来た疲れがでたのか、少女の隣で寝てしまった… .
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