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葵
「改めて…どうしたの?」
竜大は少し躊躇ったがすぐに切り出す。
竜大
「学園都市に行きたいんだ…」
静寂がその場を包む……と思いきや…
俊夜
「イイヨ♪」
ブチッ…
スボボボ…
チーン…
葵
「話を続けましょう」
俊夜はどうやったらそんな風になるのか、その場に綺麗に埋められた。
しかし、こんなことは日常茶飯事なので二人はどうってことはなかった。
なんとも危険な家だ…
修理代でもう一軒建つぞ。
葵
「学園都市…ね」
二人は葵にダメと言われると思っていたが…
葵
「いいわよ。行ってきなさい」
暫しの沈黙
竜大
「へ?…いいの?」
葵
「もちろんよ。あなた達が行きたいっていうなら行きなさい。それがあなた達の決めた道でしょう?それを否定する事なんて出来ないわ。別に両親が魔術師だからって魔術師になるなんていう決まりなんてないんだから…あなた達がしたいことをしなさい」
いい母親だ。
俊夜
「んーー!んーー!」(俺もそう思うぞ!行ってこい!)
葵
「うるさいわね」
ズボボボ
俊夜
「んーー!?」(俺、今真面目に言ったのにィ!!)
完全に埋められた。
竜大
「ありがとう母さん」
色んな意味で。
葵
「その代わり竜大は奏をしっかり守りなさい。奏はしっかりしてるからまだまだ子どもな竜大を支えてあげてね。それはあなたにしか出来ないことだから」
竜大・奏
「はい!」
二人はそれぞれの決意を胸に刻んだ。
葵
「あなた達は私の自慢の息子と娘よ。最後に一つ…自分で決めたことは貫き通しなさい。いいわね?」
竜大・奏
「「はい」」
こうして、二人の学園都市行きが決定した。
果たして彼らにどんな運命が待ち受けているのだろうか…
俊夜
「んーー!んーー!」(だから俺を忘れるなぁ!)
追記
数時間後、助けてもらえると思っていたが見事に放置され、自力で脱出したとさ。
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