日常DOLL

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「ねぇ、どうするの?」 『…え?』 「それ」 手の中には、ナイフがあった。 「あなたは、自分が思うよりずっと愛されてるわ」 『…それはあなたでしょう?』 「私はあなた、あなたは私。顕在するのは、たった一人よ」 『あなたは誰?』 「私はあなた。あなたは私」 『私は、あなた程愛されてない』 「そうかしら? あなたは私より愛されてる。私はあなたに嫉妬するわ。私は生きてないから」 『私よりずっと生き生きしてみえる』
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