2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ、どうするの?」
『…え?』
「それ」
手の中には、ナイフがあった。
「あなたは、自分が思うよりずっと愛されてるわ」
『…それはあなたでしょう?』
「私はあなた、あなたは私。顕在するのは、たった一人よ」
『あなたは誰?』
「私はあなた。あなたは私」
『私は、あなた程愛されてない』
「そうかしら? あなたは私より愛されてる。私はあなたに嫉妬するわ。私は生きてないから」
『私よりずっと生き生きしてみえる』
最初のコメントを投稿しよう!