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2.束の間の夢を、
Pipipipipi
『んー、…学校いきたくないな……』
でも行かなきゃ…
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―教室―
私は重たい足取りで教室に入った
そして真っ先に視界に入ったのはブン太だった
…ぶっちゃけ今は会いたくない人。……
ブ「姫!!!はよー☆」
『……はよ。』
ブ「元気ないな~
なんかあったか??相談のるぜぃ??」
優しくしないで
『ありがとう。本当に大丈夫だから』
ブ「…~っ姫が元気ないと寂しいんだよ!//
だから元気になれよ!
わかったか!?」
バンッ!!!
私の机に飴玉を投げつけて教室をでていくブン太。
期待しちゃうじゃん。
…束の間の夢でも良い。
いま、この瞬間が私の 幸せ だ…
~昼休み~
理「ブン太くん!お弁当たべよ?」
ブ「おうよ!
あ、姫も一緒に食おうぜぃ」
『私はいいよ!2人の邪魔したくないし♪』
理「そ、そんな…邪魔だなんて…//
あ、私ブン太くんの為にお弁当作ってきたの…//」
…やっぱり私は邪魔なんだ
朝、期待してた自分が馬鹿みたい。
ブ「サンキュー
でも、姫が……」
仁「こいつは俺と食うんじゃ」ブ「……なんで仁王となんだよ」
仁「丸井には関係ないぜよ。」
ブ「っんだと!!!???」
『やめて!!!違うの、仁王くんは……
雅治は私の彼氏…だ…から……』
ブ「え…」
仁「……………
早く行くぜよ」
と耳まで紅くして顔を隠しながら私の手を引く
…なんか可愛い。
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『わぁ、屋上って初めて!』
私は昔からブン太と教室でしかお弁当を食べた事がない。
初めてだからけだ
仁「…本当にええんか?」
『なにが?』
仁「俺と付き合うって話。」
『うん』
仁「…れ……い」
『え?』
ギュッ…
仁「ヤバい…むっちゃ嬉しい……//」
私を抱き締める仁王くんはとても暖かくて…
私は愛されてる事を実感した……でも
『…私は仁王くんを利用するんだよ?
なんで喜べるの?』
仁「利用されても良いじゃよ。
スキな人の悲しい顔は見とうない
本当にスキだからこそ笑っててほしい
それに姫とずっと居れるしのう」
『…バーカ』
仁「俺が馬鹿なら姫はアホじゃな」
この時の私はまだ知らない。
この先、私の中で新しい感情が芽生えるのを…
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