君を

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1.泣きたいくらい、(愛してた) 私を見てくれなくて良い。 隣に居れるだけで良い。 あなたが幸せなら良い。 私を見てくれなくても…… でも人間って欲張りだね、 今はこんなにも 君の心 を求めてしまう…。 ――― 私はブン太に片想いして3年目。 ブン太と私は幼なじみでブン太の隣は 私 と決まったいた 友達以上恋人未満と言うやつだ。 その関係が私にとってはとても心地よかった… あの時までは……― ブ「姫!!聞いてくれよ!!ついに俺にも彼女ができたぜぃ☆」 『え…??』 ブ「ん??どーした??」 『や、な、なんでもない!! 良かったじゃん♪ 相手は誰??』 ブ「D組の山上理恵子♪」 ブン太が前美人だの騒いでた子か。 D組の山上理恵子(ヤマカミ リエコ)は私から見ても美人だ。 髪が長く清楚系で容姿端麗、頭脳明晰、運動抜群…。 文句無しのパーフェクト人間だ。 『そっか~おめでと!!幸せね』 ブ「おう!サンキュー!」 理「丸井くん!」 噂をすればなんたらだね(笑) B組の教室のドアからひょこっと姿を見せる理恵子。 それに気づいたブン太はカバンを持ち 理恵子の所に行く ブ「じゃあな~」 『バイバイ!!』 ―ガラガラ…バタン― しーんと静まり返った教室。 それが私の心みたく思えてくる… 『…私が弱かったからかな??』 告白できなかったのが悪いの? 『…。どうして…私じゃないの? 私にはブン太だけだよ… 誰にもとられたくないよ 祝福したくても…っできないよ…っ」 溢れてくる雫の意味さえ分からない… 仁「なら、俺と付き合うか??」 『!?仁王くん…なんで……』 仁「たまたま教室に忘れもんを取りに来たら姫が居てな」 『本当にたまたま??』 仁「どうじゃろな??」 『ないそれ(笑)変なの…』 仁「…俺が忘れさせちゃるけん。 俺にしときんしゃい」 『ダメだよ…私にはブン太だけだもん それに仁王くんを利用できない』 仁「…したら明日」 『え?』 仁「明日まで待っちゃる」 『…本当に変だね、仁王くんは』 仁「それは褒めとるんか?(笑)」 『さぁね(笑)』 仁王くんと居ると少しだけ暖かい気持ちになれた。 でも、やっぱり最後に浮かぶのは…あなた。 でもこの感情は いけない感情 抱いてはダメな感情。 だから私は明日から嘘をつく…。 もうブン太を愛してない私になる *
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