第2話『第07LA小隊出撃』

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     ──LA。  それは人が作りし巨大な鋼の人形──ライト・アーマ。  LA部隊とはそのLAでを操り、過酷な戦場を駆け巡るの部隊である。  鬱蒼と生い茂った森の中。その木々の中に紛れるようにして3機のLA(Light・Armorの略)が立っていた。  ──ライト・アーマ。  それは非力な人間が強力な天使と戦うために作った、人型汎用兵器である。  天使が戦場を選ばないため、武装のほとんどが固定武装ではなくオプション式となっている。  高さはその辺の木々よりも低く全高は約6mでわりと小柄だ。それは機動力と機体の収納場所を選ばないという意味での利点だ。  例えば、今みたいに茂っていれば木々の中にも隠すことができる。  そして最も注目すべきところはLAの動力である。  艦船や大型輸送機に使われている大出力ECD(電力収束装置)の小型化と、開発されたばかりの超伝導電磁石を用いた大出力がLAの特徴たる高機動を実現させていた。  現在、立ち並ぶ3機の迷彩柄のLAは非武装で、そしてパイロットがいないため、全く動く気配がなかった。パイロットたちは全員が1つの野戦テントの中に集まっていた。
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